概要
この本はナヴァル・ラヴィカントが共有した投稿記事、ツイート、対談だけで構成されています。彼が残した有益な知恵と言葉が読みやすい形式で紹介されている本です。
特に結論や、これを主張したいといった内容ではなく、どちらかといえばビジネス書よりエッセイに近いのかもしれない。
この本の驚くべき特徴は、ネット上に無料でPDFが公開されていることです!
私は紙媒体派なので、amazonで購入しました。特にこだわりの無い方はこちらのPDFをダウンロードしてスマホでもタブレットでも読むことが可能です。
ナヴァル・ラヴィカントってだれ?
- アメリカの起業家、投資家、思想家
- 1975年にインドで生まれ、後にアメリカへ移住
- 複数の成功した企業を共同設立し、投資家としても知られている
- テクノロジー業界での活動が主であり、特にスタートアップやベンチャーキャピタルに関心を持つ
- 広範囲にわたる知識を持ち、ビジネス、哲学、心理学、投資などについて深い洞察を持っている
- 彼は自己啓発や人生の意味についての思考を積極的に共有し、ソーシャルメディアやポッドキャストなど広く人々に影響力を持っている
正直理解しきれていませんが、想像の範囲以上に多くのことを成し遂げている方であることは間違い無いですね。こんな私が紹介するのもおこがましい思いですが、そんなナヴァルさんの知恵がこの本にはたくさん詰まっています。
心に刻まれた言葉
人間がいちばん犯しがちな間違いは「外的環境に何かが起こったら幸福になれる」と信じること。外の世界に何かを求めるのは、根本的な妄想だ。
外的環境に変化が起こったら幸福になれないことは、薄々自分でもわかっていたことかも知れません。
もうすぐボーナスだし欲しかった靴を買って気分が良くなる、良い車を買えば自分も幸せになれる。(車買ったことなかったわ)
お金を貯めて好きなもの買えば幸せになれる。って思っていても、すぐに慣れてしまって日常の一部となる。こんなことは、誰でも感じたことあると思います。
高額なものであればあるほど、自分の手元にあるときのことをイメージしながらYouTubeで妄想しまくる。思い切って注文してから時間がかかるものであれば、家に届く瞬間までそのことを考え続ける。
でも、いざ手に入れてから1ヶ月後、その気持ちはほとんど薄れていませんか?
私も今使用しているMacbookを買った瞬間、嬉しくてたまりませんでした。
カフェで思いっきりドヤりながら作業してやろうとか、家に帰ってからも画面を丁寧にメガネ拭きで磨いて満足感に浸っていました。興味を失うことはわかっていたのに。
外的環境による感情の変化は一時的なものであり、1ヶ月2ヶ月後それは日常の一部として溶け込んでしまいます。
根本的な間違いは「永遠の幸福を与えてくれる何かがどこかにある」という妄想です。
欲しいものを買ってはいけないということではありません。
外的環境に幸福を求めてはいけないということです。
幸せの定義は人それぞれなので、決めつけるわけではありませんが、ただの物体に人生を変える力は少ないと思います。
自分にとっての幸福とは?
こんなに外的環境を否定しといて、一体お前は何を幸福だというんだと仰るかもしれません。
ナヴァルさん曰く、幸福は喜びではなく平安に近いとのことです。
具体的には、幸福な人とはいつも幸せな人ではなく、苦しまないこと、未来や過去のことを考え過ぎないこと、今この瞬間とありのままの現実、あるがままを受け入れること。
今までは何かを得ること、感情が動くことが幸せや幸福に繋がると思っていましたが、すべてを受け入れることができることが幸福という考え方は参考になりました。
自分のやりたい事、達成したい事をイメージしながら現実を常に受け入れ、やるべき事を継続する。
不安や悩み事はこれから何度も現れるかと思いますが、冷静に受け入れて、自分にしかできないことで誰かを幸せにできれば、それも幸福に繋がると思います。
結局何が言いたかったのか自分でもよく分からなくなりましたが、慣れてないので許してください。
最後に、本の中で書かれた大事にしたい言葉を残しておきます。
お金を無駄遣いしそうになったり、モノに執着してるなと感じた時にこの言葉を思い出しましょう。
欲望とは「欲しいものを手に入れるまで不幸でいます」という契約を自分自身と交わすことだ。