芸術家として世界中で活躍された岡本太郎さんの情熱溢れる、想いの詰まった1冊です。
心に刻まれた言葉
あっちを見たりこっちを見たりして、周りに気を遣いながら、カッコよくイージーに生きようとすると、人生を貫く芯がなくなる。そうじゃなく、これをやったらダメになるんじゃないかということ、全く自信がなくってもいい、なければ尚のこと、死に物狂いでとにかくぶつかっていけば、情熱や意志が沸き起こってくる。
自分の運命を賭ければ、必ず意志が湧いてくる。
周りの様子を伺いながら行動していることが多いので、この言葉は刺さりました。
平和に過ごしたい、変な奴だと思われたくない事を最優先にして自分の本当の気持ちを抑えてしまっている方も多いのではないでしょうか?
もちろん、言っていいこと悪いことはその場に応じて考えながら合わせる必要もあります。
ただ、やりたい仕事や物事があるんだったら、まずは自分に筋を通し、論理立てた上で誰に対しても納得させられる程説明できるレベルまで仕上げれば、自分に自信が湧いくるんじゃないかと思いました。
目標のために考えて考えまくって、壁にぶつかってもなんとかして乗り越えてやろう、という気持ちこそが岡本太郎さんの言う「生きる」なのでしょう。
何も考えずに過ごしていく日々はもったいない、仕事も趣味も全力でぶつかるからこそ情熱が湧き上がって成長に繋がるんだと感じました。
危険なこと、辛いこと、つまり死と対面する時、人間は燃え上がる。それは生きがいであり、そのとき沸き起こるのが幸せでなくて「歓喜」なんだ。
もっと正直になって、恐れずに自分の内側を直視していいじゃないか。必ず心のどこかに満たされていないものがあるはずだ。
この本では生きるという言葉が強くフォーカスされています。
彼にとって生きるとは、何不自由なく生活ができることではなく、愛する家族と共に時を過ごすわけでもなく、「挑戦すること」なんです。
「やりたい事はあるけれど、自分に自信がない」
「どうせ周りが反対するから、諦めている」
様々な事情があって、なかなか自分に向き合えていない人も少なくないはず。
しかし、周りの様子を伺って気を遣いながらなんとなく過ごしていては、そのまま歳をとり「もう遅いし仕方ないか」とモヤモヤしたまま自分に言い聞かせて、人生が終わる。
やりたい事があるのなら、自分に正直に、例え長くツラい道であったとしても、目的に対して死に物狂いで挑戦することが本来の「生きる」ということではないでしょうか。
自分の運命を賭けて挑戦し、壁にぶち当たった時に自分の中で情熱や意志が沸き起こるものを「歓喜」と呼び、自身が燃え上がる燃料となるもの。
実際に私も、「恐怖」や「死」をイメージすることでやっと人間は行動するんだろうと思います。
会社に来月から給料が半分になりますとなれば、死に物狂いで行動します。
反対に、恐怖があるからこそ行動する勇気がなかなか出ない時もあるでしょう。
例えば「投資なんてよく分からないしお金を失うかもしれないから、手をつけるはやめよう。」とか、「給料は満足してないけれど、転職したら逆に給料が減るかもしれないからこのままでいいか。」などお金がなくなったらどうしようと心配ばかりして、その恐怖に真正面から立ち向かおうとできず反応だけしてしまう。
自分には自信がないと終わらせてしまうのではなく、知識をつければ少なくとも、恐怖という名の暗い迷路から、うっすらと道筋が照らされて見えるのではないかと思います。
今の時代、情報があらゆる媒体から手に入ります。やりたい事があるけれど、行動ができないという方は、将来の自分を可能な限り具体的にイメージし、「恐怖」を味方につけて行動するようにします。
知識とスキルを身につけて「恐怖」に立ち向かい、皆さんも自分自身に挑戦していきましょう。
とりあえず、私は記事を10本作ることが今の目標です。